心理学では、その人の部屋の状態は、その人の心理状態を表すと考えます。
みなさんのお部屋は今、どんな状態ですか？
すっきりと片付いていますか？
それともゴチャゴチャしていますか？
（この質問をレッスンですると、ほとんどの生徒さんは目をそらします(笑)）
たとえば、引きこもりの人の部屋でよく見られるケースが、
昼間も雨戸やカーテンを閉め切ったままで光が入らず、換気もせず、
足の踏み場がないくらい床にモノやゴミが散らかっているというような状態。
先が見えず不安でいっぱいの心理状態と、部屋の状態が連動しているのです。
一方で、神社やお寺の庭や廊下は、ゴミ一つなくすっきりと掃き清められていて美しいですよね。
そこにいるだけで自分の心が落ち着き、洗われていくような感覚があるはずです。
まさに環境と自身の内面が深く関係していることを示す好例です。
ですから、自分を変えたいと思ったら、
まずは自分の身近な環境（部屋や職場のデスク周りなど）を整えることから始めてみましょう。
ここ数年、「断捨離」や「片付け」ブームなのも納得できます。
着ていない服や読んでいない本、はいていない靴など、いらないものを整理し、
思いきって手放してみてはどうでしょう。
それだけであなたの心は軽やかになり、新たな選択がしやすくなるはずです。
職場の環境も大切です。何と言っても、１日の大半を過ごす場所ですから。
デスクの上を拭き、モノを片付けて、すっきりきれいな状態に保ちましょう。
そして、部屋にもデスクの上にも、あなたが心から「きれいだ」と思うもの、
「好きだ」と思うものを置くのも重要です。
マライア・キャリーやジェニファー・ロペスなどの海外セレブは、
滞在先のホテルの部屋を自分好みに改装させるそうです。
自分の好きな物に囲まれて過ごすと心の状態が高まり、
ベストなパフォーマンスができると知っているのです。
さすがに私たち一般人は「改装」まではできませんが、観葉植物やきれいな花、
憧れのモデルの写真や大好きな画家の絵のポストカードなど、
お気に入りのものを身近に置いてみましょう。
なんとも言えず気持ちが下り坂の時や、上司や先輩に言われた言葉で落ち込む時も、
そのモノを見ることで、心の状態が上がっていきますよ。
ぜひやってみてくださいね。
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